GACが高等教育機関が独自に開発した外部質保証システムを採択

出典①:German Accreditation Council:GAC(ドイツ語)
出典②:German Accreditation Council:GAC(ドイツ語)

ドイツアクレディテーション協議会(German Accreditation Council:GAC)は、2016年3月16日に、高等教育機関が独自に開発し、提案した外部質保証システム4件を採択した。

【採択課題】

  • 学部レビューによるプログラム・アクレディテーション(プフォルツハイム大学提案)
  • 質オーディット(ライプツィヒ商科大学提案)
  • 欧州質オーディット(ブレーメン大学、ジーゲン大学提案)
  • 合議制オーディット(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ提案)

ドイツにおいては、GACの認証した質保証機関による外部質保証システム(プログラム・アクレディテーション及びシステム・アクレディテーション)によって、各高等教育機関の提供する教育課程の質の保証を図っている。

このような中、ドイツの学術政策に関する主要な諮問委員会の一つであるドイツ学術協議会(Wissenschaftsrat)が、既存の外部質保証システムとは異なる新たな方法によるアクレディテーションの可能性について言及したことから、これに基づき、GACは、実験条項(Experimentierklausel)を設け、各高等教育機関による独自の外部質保証システムの提案及びその試行的実施を認めることとし、2015年10月まで各高等教育機関より独自に開発された外部質保証システムの提案を募っていた。

GACによると、高等教育機関より7件の提案があり、その中で国際的な視野を含み、特に優れた提案4件を採択したとしている。

採択された方法を用いて評価された教育課程については、システム・アクレディテーション及びプログラム・アクレディテーションによりアクレディテーションされた教育課程と同様に扱われる。

※ ドイツ高等教育の外部質保証システムにはプログラム・アクレディテーションとシステム・アクレディテーションの2種類があり、高等教育機関はこの2種類のうちどちらかを選択することができる。プログラム・アクレディテーションでは、州立または州認可の高等教育機関における学士および修士プログラムが適格認定の対象となっている。一方でシステム・アクレディテーションでは、高等教育機関が提供する教育課程への内部質保証プロセスの信頼性を評価することを意図している。詳細については、大学改革支援・学位授与機構が発行している「諸外国の高等教育分野における質保証システムの概要(ドイツ)」を参照。

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