原典①:タイ高等教育局(タイ語/一部英語)
原典②:Study in Thailand 2013(英語)
タイ高等教育局は、2002年以降毎年タイのすべての高等教育機関における留学生受入実績の調査を実施しており、今回、2013年の調査報告書が公開された。
主な調査項目は、留学生の国籍、受入機関、学位課程、専攻分野、費用負担となっており、タイに留学する学生の傾向を知る有益な情報となっている。
2013年は105の機関が、18,814人の留学生(前年比1,815人増)を受け入れており、このうち16,100人がアジアからの留学生であった。派遣元は中国がトップで、2位から5位をミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジアのいわゆるCLMV各国が占めている。日本は米国に次いで7位。
派遣元の上位10ヶ国 ()内は多くを占める専攻分野とその人数
1位 中国 6,663人 (経営学 1,104人) |
2位 ミャンマー 1,610人 (経営学 315人) |
3位 ラオス 1,372人 (英語 122人) |
4位 ベトナム 1,083人 (経営学 79人) |
5位 カンボジア 1,018人 (英語 109人) |
6位 米国 774人 (タイ研究 94人) |
7位 日本 686人 (獣医学 83人) |
8位 韓国 553人 (経営学 87人) |
9位 ブータン 454人 (建築学 54人) |
10位 インドネシア 425人 (経営学 30人) |
2013年は、英語による国際教育プログラムが、1,044プログラム(学士課程335、修士課程436、博士課程247、その他26)提供されているが、留学生数を学位課程別にみると学士課程が最も多く11,785人(62.64%)、次いで修士課程が4,327人(23%)となっている。受入機関の上位は総じて学士課程の学生の受入れが多いが、法人化されているマヒドン大学やチュラロンコーン大学などは修士や博士課程への受入れも多い。専攻分野では、経営学(2,564人)、国際ビジネス学(814人)、タイ語(750人)が多く、つづいて英語、仏教学、マーケティング学、経営学、タイ研究、ビジネス英語、タイ文化となっている。
受入先の上位10機関の受入留学生数(全体、課程別)
受入機関 | 全体 | Cert. | 学士 | GP | 修士 | 博士 | 不明 |
1位 私 Assumption Univ. [1] | 2,912 | 2,408 | 437 | 67 | |||
2位 自 Mahidol Univ. | 1,328 | 38 | 652 | 44 | 440 | 154 | |
3位 公 Maha Chulalongkornrajavidyalaya Univ. | 1,187 | 992 | 171 | 24 | |||
4位 自 Khon Kaen Univ. | 942 | 574 | 156 | 41 | 171 | ||
5位 公 Chiang Rai Rajabhat Univ. | 730 | 175 | 505 | 50 | |||
6位 私 Dhurakij Pundit Univ. | 685 | 126 | 219 | 52 | 224 | 64 | |
7位 私 Kasem Bundit Univ. | 668 | 162 | 442 | 64 | |||
8位 自 Chulalongkorn Univ. | 665 | 63 | 346 | 129 | 127 | ||
9位 自 Thammasat Univ. | 565 | 400 | 146 | 19 | |||
10位 私 Siam Univ. | 547 | 256 | 288 | 3 |
[1] タイで初めて外国人留学生への教育プログラムを提供した大学。過去5年間の受入実績は最多。
* Cert.=サーティフィケート、GP=グラデュエートディプロマ(参照:NIAD-QE タイブリーフィング資料)
**自=Autonomous Univ. 公=Public Univ. 私=Private Univ.
また、費用負担をみると、自己負担が12,979人(68.99%)と多く、次いでタイ政府等からの奨学金が3,083人(16.37%)、海外機関からの奨学金が1,064人(5.66%)となっている。