豪TEQSAが評価において留学エージェントを活用する教育機関の責任を求める

出典:オーストラリア高等教育質・基準機構(TEQSA)(英語)

オーストラリアは、米国や英国などと同様に多くの留学生を受け入れている国(本サイト2016/12/6投稿記事)であり、今や、留学生への教育などを含む国際教育は同国の主要な産業の一つとなっている(本サイト2016/6/28投稿記事)。留学生の獲得に当たり、多くの機関が留学エージェントを活用しているが、近年、エージェントに関する留学生からの苦情やエージェントの不正な行為がたびたび問題として取り上げられている。

こうした中、オーストラリア高等教育質・基準機構(TEQSA)は、留学生はエージェントを活用しなければならないわけではなく、オーストラリア政府は学生に対して直接機関に申し込むようにアドバイスをしていると述べた上で、TEQSAが行う評価において、次のような対応策を講じている。

TEQSAのAnthony McClaran CEOによると、2017年1月に発効した高等教育基準枠組(本サイト2015/12/22投稿記事)の新規項目として「代表者、情報発信と情報の管理」が追加され、不正なエージェントから学生を保護するように設計されているとしている。同氏はまた、同項目は発効したばかりであるものの、今後、TEQSAによる教育機関の評価においては、同項目を考慮していくとし、エージェントの行動については教育機関が責任を持つべきだと述べている。

なお、留学に関する情報を提供するオーストラリア政府公式留学情報ウェブサイトであるStudy In Australia(日本語)では、学生は直接教育機関に入学申請することができるとしている。しかし、入学手続きやビザ手続きでサポートが必要な場合はエージェントを活用することもできるとし、同ウェブサイトでは、エージェントの活用にあたり、2社以上のエージェントに問い合わせて比較をしたり、サービスの利用料を理解するなど、エージェントを選ぶ際のコツを紹介している。

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