2018年7月6日、欧州委員会の教育・文化・青少年・スポーツ担当であるナブラチチ委員と、日本の林文部科学大臣による、教育・文化・スポーツ分野に関する政策対話がブダペスト(ハンガリー)にて行われた。
本政策対話では、将来世代の人的交流を充実させるため、日欧の共同出資によって、新たな修士課程(ジョイントディグリー/ダブルディグリー等)の策定や、優秀な学生のための留学奨学金プログラムの設立を奨励することが合意された。これは、欧州のエラスムス・プラスの一環であるエラスムス・ムンドゥス共同修士課程プロジェクト(EMJMDs: Erasmus Mundus Joint Master Degrees)、及び日本の大学の世界展開力強化事業の枠組みのもとで、日欧の大学に対してプログラム策定の公募を行うことによって実現される。
これまでにも、エラスムス・プラス(参照:NIAD-QE国際連携ウェブサイト)のもと、欧州の大学が日本を含む域外の国の大学と連携する事例はあったが、国/政府レベルで今回のような提携をするのは初めてとなる。
欧州委員会は、2021年から実施されるエラスムス・プラスの後継プログラムの予算規模を倍増させる(参照:本サイト2018/7/2投稿記事)等、同プログラムに大きな期待を寄せており、今後も活動が活発化することが予想される。