欧州で2つの国際質保証プロジェクト始動―EHEAのさらなる進展へ

欧州で2つの国際質保証プロジェクト「ESQA」と「EUniQ」が2019年5月に始動した。欧州高等教育圏(EHEA)として教育改革をさらに進展させていくため、多様なステークホルダーの質保証への積極的な参画と、多様化する高等教育の質保証の具体策について取り上げる。プロジェクト予算はいずれもエラスムス・プラスから拠出される。

「ESQA」プロジェクト

正式名称は「Effective involvement of stakeholders in external quality assurance activities」。外部質保証における多様なステークホルダーの効果的な参画を促すことを狙いとするプロジェクト。ステークホルダーを類型化し、期待する参画の在り方を検討する。

多様なステークホルダーの質保証への参画については、2018年の欧州高等教育大臣会合共同声明(パリ・コミュニケ)(本サイト2018/6/19投稿記事)でその必要性が言及されているほか、「The European Higher Education Area in 2018 – Bologna Implementation Report」(2018年5月、欧州委員会)のなかでも、学生や雇用主の質保証への参画について今後改善の余地があることが強調されている。

プロジェクト期間は2019年5月から2021年4月までの2年間。プロジェクトはルーマニア教育省がリーダーを務め、5つの質保証機関のほか、各ステークホルダーの代表機関として欧州質保証機関協会(ENQA:質保証機関代表)、欧州高等教育機関協会(EURASHE:高等教育機関代表)、欧州学生ユニオン(ESU:学生代表)が参加する。

《参加質保証機関》 ARACIS(ルーマニア)、HCERES(フランス)、NEAA(ブルガリア)、AI(デンマーク)、ANACEC(モルドバ)

「EUniQ」プロジェクト

正式名称は「Developing a European Approach for Comprehensive QA of (European) University Networks」。多様化する質保証の対象(例:国境を越える高等教育、大学間ネットワーク、国際共同教育プログラム、欧州大学構想)に対して、質保証機関がどのように質の保証をしうるか、その手法に関する質保証機関向けのロードマップの開発に取り組む。

プロジェクト期間は2019年5月から2021年4月までの2年間。プロジェクトはオランダの質保証機関であるNVAOがリーダーを務め、8つの質保証機関、6つの高等教育担当省、ENQA、欧州大学協会(EUA)、ESUが参加する。

《参加質保証機関》 NVAO(オランダ)、HCERES(フランス)、ANQA(アルメニア)、AAQ(スイス)、SQAA(スロベニア)、AIC(ラトビア)、UKA(スウェーデン)、NEAQA(セルビア)ANVUR(イタリア)
《高等教育担当省》 ベルギー・フランダース地方、アルバニア、ブルガリア、
フランス、ジョージア、ルーマニア

原典:ENQA(英語)

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