ECAが「質保証における学習成果とアクレディテーション」を発表

報告書:欧州高等教育アクレディテーション協会(ECA)(英語)

欧州高等教育アクレディテーション協会(ECA)は、アクレディテーションにおける学習成果の扱いに関する原則・対応方法・事例をまとめた報告書、「質保証における学修成果とアクレディテーション」(Learning Outcomes in Quality Assurance and Accreditation – Principles, recommendations and practice)を2013年6月に発表した。ECAは、2009年にアクレディテーションにおける学習成果に関する基本原則(下記参照)を策定し、2010年には同原則への対応方法を発表していた。今回の報告で、各対応方法における具体的取組事例が新たに追加された。また、ECA加盟機関および本書作成に協力したポルトガルとイスラエルの質保証機関が行うアクレディテーションにおける、学習成果の取扱いについてもまとめられた。

ECAはこの活動を通し、様々なアクレディテーション制度の在り方に対する理解が深まり、アクレディテーション結果の相互認証へとつながっていくことを狙いとしている。

学習成果の扱いに関する原則

  • アクレディテーション機関は、評価(アセスメント)内容に学習成果を取り入れることにより、アクレディテーション結果の相互認証を推進するべきである
  • アクレディテーション機関は、学習成果と国家資格枠組み※1、欧州高等教育圏資格枠組み※2との整合性を評価するべきである
  • 学習成果は全てのステークホルダーに関わることであるから、アクレディテーション機関による学位プログラムや学習成果の評価の際は、彼らの意見が反映されているかに注意するべきである
  • アクレディテーション機関は、学習成果の枠組みと教育機関による学習成果判定が、公正で分かりやすいか評価するべきである
  • アクレディテーション機関は、カリキュラムの骨組みと内容が、定められた学習成果の達成のために有効であり、教育機関側がその有効性を調査しているか確認すべきである
  • プログラム評価においては、アクレディテーション機関は、当該プログラムの学習成果を評価報告書に明記すべきである
  • 機関別評価においては、アクレディテーション機関は、当該教育機関が学習成果判定のために適切な対応をしているか、評価するべきである
※1 国家資格枠組み:National Qualifications Frameworkのこと。ベルリン・コミュニケ(NIAD-UE国際連携ウェブサイト)では「高等教育制度を測る比較可能で整合性のある枠組みで、資格や学位を取得に必要な学習量、レベル、学修成果、運用能力(competence)、プロフィールの各領域において規定されるもの」と記述されている。

※2 欧州高等教育圏資格枠組み:Framework for Qualifications of the European Higher Education Areaのこと。ベルリン・コミュニケ(NIAD-UE国際連携ウェブサイト)において「3サイクル制(注:学士・修士・博士を指す)を取り、学修成果と運用能力を一般化した指標が示され、第1と第2サイクルにおける必要単位数に幅を持たせた、欧州高等教育圏で用いられる学位全体に当てはめられる枠組み」と記述されている。

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