KCUE主催の高等教育専門家大討論会で大学評価について議論

原典:韓国大学教育協議会(KCUE)(ハングル)

韓国大学教育協議会(KCUE)は、2014年3月21日、KCUEオフィス(ソウル)において、「大学の構造改革のための評価をどうするか?」というテーマで、韓国の高等教育専門家(主に国内の大学の教員や事務職員)を集めた大討論会を開催した。

本討論会は、高等教育の専門家が一堂に会し、高等教育に関する問題についての議論を通じて、問題を点検し、改善策を模索するとともに、大学・社会の声を政府の政策に反映していくことを目的として開催された。

討論会では、大学の構造改革の評価について、さまざまな立場から議論がなされたが、大学本来の機能の活性化を目指し、大学の構造改革を促すような評価をおこなうことが必要であり、これを政策的に支援していかなければならないという点で意見が一致した。

討論会では、テーマ発表、パネルディスカッション、全体討論等がおこなわれたが、テーマ発表では、「大学の構造改革のための大学評価の方向と争点」をテーマに主に以下の内容の発表があった。

大学の支援のための既存の評価と大学の構造改革のための評価は分けて実施されなければならない。財政支援のための評価は、教育の質の確保と優秀な人材の養成のために、大学の優秀性に基づいて一定数の大学に資金を配分するのに比べ、構造改革のための評価は、大学が高等教育機関として一定の責任を果すことができるかに焦点を当て、最低レベルの義務を履行しなかった大学を選別することが目的。

今後の大学評価の争点として、以下があげられる。

  • 設置の種類や大学の規模など、大学の特性を活かした評価の実施(タイプ別評価)
  • 評価の客観性の確保
  • 学生情報源の縮小ではなく、大学数の削減を通じた構造改革の推進
  • 将来の大学像を見据えた、継続的で一貫性のある大学構造改革の推進
  • 大学と評価機関・政府との連携を積極的に活用

KCUEは、今後もこのような議論を通じて、大学の声を積極的に代弁して政策提言をおこなうとともに、高等教育の発展に必要な課題を定期的に議論して世論を形成していきたいとしている。

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