米カーネギーメロン大学がタイの大学と共同でブランチキャンパスを設立

米国のカーネギーメロン大学がタイにブランチキャンパスを設立した。タイでは2017年5月の関係法令制定により、タイ国外の大学によるブランチキャンパス設立が認められることとなり、本件がこの法令制定後の第1号となった。このキャンパスは国内のモンクット王工科大学ラートクラバン校と共同で設立され、課程修了者に対して両大学の学位が与えられる「ダブルディグリープログラム」が提供される予定である。

政策的背景

タイでは従来、国外の大学によるブランチキャンパス設立が基本的に認められていなかった。しかし国が積極的に進めている長期政策「タイランド4.0」※1を遂行するためには、現行の国内の高等教育機関では電子工学などの技術分野の提供が十分ではないという課題を抱えていた。そのためタイ国政府は2017年5月26日付で関係法令を制定し、国内の高等教育機関のみでは不十分な学問分野に限り、国外の大学がブランチキャンパスを設立して提供することを認めた。今後は、国外の高度な教育をタイ国内に導入することで技術分野の教育の拡充が期待されている。

開設予定コース

博士課程コース(電子工学)
→2年間タイで、3年間アメリカのカーネギーメロン大学本校で学習。
修士課程コース(電子工学・ソフトウェア工学の2コース)
→1年間タイで、1年間アメリカのカーネギーメロン大学本校で学習。

  • 課程修了者にはカーネギーメロン大学及びモンクット王工科大学ラートクラバン校両大学の学位が授与される。
  • 実施体制は両大学の教員によって構成される。
  • 2018年8月に開校予定。

その他のブランチキャンパス設立状況

  • 台湾国立大学(NTU)がタイ国内でブランチキャンパス設立に向けて準備中。

※1経済社会のデジタル化を加速させることで、タイの付加価値創造社会への移行を目指す長期政策

原典:カーネギーメロン大学(英語)

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