タイ:高等教育科学研究革新省が発足

タイで「高等教育」を冠した新たな省「高等教育科学研究革新省(Ministry of Higher Education, Science, Research and Innovation)」が誕生した。従来の教育省の中で高等教育を所管していた「高等教育局」と、科学技術や原子力政策を担っていた「科学技術省」が統合、2019年(仏暦2562年)5月2日に根拠法令(省庁再区分法(2019年第19号):พระราชบัญญัติปรับปรุงกระทรวง ทบวง กรม (ฉบับที่ ๑๙) พ.ศ. ๒๕๖๒))の施行により正式に発足した。

背景
今回の発足の背景には、高等教育に対する行政管理体制のさらなる充実がある。教育省の一部局として高等教育局が置かれていた従来の体制では、省としての政策の重点が基礎教育や職業教育に置かれ、高等教育政策が十分に機能しているとは言えなかったという有識者からの指摘も見られる。 加えて、タイの目指す第4次産業革命(いわゆるThailand4.0)の実現に向けて大学等における科学技術分野の研究力を向上していくことが、これまで科学技術を所掌してきた科学技術省と高等教育局を一つの省として再編する意義であると見られている。

高等教育科学研究革新省の概要(2019年12月現在)
大臣:Suvit Maesincee(前科学技術大臣)
各局の主な所掌事項:
(1) 大臣局(สำนักงานรัฐมนตรี)
→大臣の公務に関することなどを所掌。
(2) 事務次官局(สำนักงานปลัดกระทรวง)
→省内の総務に関することを所掌。
(3) 科学サービス局(กรมวิทยาศาสตร์บริการ)
→科学技術発展のための支援、監督に関することを所掌。
(4) 国家研究局(สำนักงานการวิจัยแห่งชาติ)
→研究プロジェクトの補助金の管理や研究に関するデータベース、サイテーションインデックス(引用索引)に関することを所掌。
(5) 原子力平和局(สำนักงานปรมาณูเพื่อสันติ)
→原子力の平和的利用に関することを所掌。
(6) 高等教育局(สถาบันอุดมศึกษาของรัฐที่เป็นส่วนราชการ)
→高等教育に関することを所掌。

今回の再編により、今後どのようなシナジー効果が発揮されるのか、注目が集まっている。

原典➀:MEHSI(タイ語)
原典➁:NATION(英語)

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