タイ:教員養成大学の修業年限が5年から4年へ

タイ教育省は、ラチャパット大学(教員養成を主たる目的とする大学の類型)での教員養成課程の期間について、2019年度入学分の学生から、従来の5年より1年短い4年とする方針を発表した。ラチャパット大学以外の一般的な大学で提供される教員養成課程の期間短縮については、各大学の判断に任されるとのことであるが、多くの大学がこの短縮方針に従うことが予測されている。

タイでは2004年に、教員養成課程をそれまでの4年の修業年限から、教員の質向上を目指して5年に変更した経緯があり、今回の方針転換はそれに逆行する形となる。

教育省高等教育局は、今回の方針転換の理由の一つとして「(通常の教育課程の修業年限より長い)1年分の時間と学費の負担を軽減してほしい、という学生からの需要にこたえるため」としている。タイではラチャパット大学への入学者が減少しており、今回の方針転換は教員を目指す学生の数を確保するための政策であることが伺える。

一方この方針転換に対し、教員養成課程を提供する大学側からは反発の声が上がっている。
チュラロンコン大学教育学部の教員であるAthapol Anunthavorasakul氏からは、「5年の養成課程を受けた教員は教育界に確かにポジティブな影響を与えている。修業年限が1年長いことで、学生はコースデザインに関する学習や、授業の手法を実践的に学ぶ機会が得られる。このような効果が見られ始めた今、なぜこの取組をやめるのか。」という声が聞かれた。
また、ナコーンラーチャシーマー・ラチャパット大学の教育学部長であるRattakorn Kidkarn氏からは「4年の教育課程が始まる来年度までにシラバスの改訂が間に合うかが心配である。シラバスの改訂には学内での協議に多くの時間を要す」と、急な方針転換に戸惑う声が聞かれた。

原典➀:THE NATION(英語)
原典➁:THE NATION(英語)
原典➂:Bankgok Post(英語)

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