私立高等教育機関調整部(Kopertis)を廃し、国私立共通の別機関を新設予定

原典①:Jong, N. H. Mixed reaction to government plan to reform universities (14 January 2015) The Jakarta Post. Accessed 22 January 2015(英語)

原典②:和氣 太司(2014)インドネシアの高等教育の発展における私学の役割 -私立高等教育の発展の仕組みと特徴-(日本語)

The Jakarta Postによると、インドネシア政府は、私立高等教育機関のマネジメントを担当していた私立高等教育機関調整部(Kopertis)を解体し、国立と私立に共通する新たな機関を創設する計画を発表した。Kopertisは、私学高等教育の監督・指導を目的に、インドネシアの各地域(12地区)にそれぞれ設置された中央政府教育担当省の出先機関。私立高等教育機関の設置を調整したり、そこで提供される教育の質を管理する役割を担ってきた。Muhammad Nasir研究・科学技術・高等教育大臣は、新機関では国立大学と私立大学のマネジメント・発展に資する役割も担う予定であると述べている。

新機関の創設については賛否両論があり、新機関が国立と私立を平等に扱わないのではないかという意見がある一方、新機関創設により国立と私立間の隔たりを埋められるのではないかという意見もある。

このほか、The Jakarta Postによると、同政府は国立大学と私立大学が密なやりとりをできるような仕組みを作ることも計画している。

私立高等教育機関調整部(Kopertis)について

Kopertisは全国に12機関あり、私立高等教育機関の設置を調整したり、私学高等教育の質管理を実施してきた。しかし、Kopertis による私学機関の設置にかかる調整は、質よりも量的拡大を優先するもので、各地区内のニーズに応じ、国立機関が対応できない分野であれば比較的容易に新規設置が認められていた。(和氣、2014年)

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