教育省がスキルと雇用に焦点をあてた2つの新組織の設立を発表

原典:
New Statutory Boards to Sharpen Focus on Skills and Employment
Singaporeans to receive SkillsFuture Credit activation letters by this month
Vocational and Technical Education in Singapore

シンガポールでは、近年、国民が生涯を通じて継続的にスキルの向上を目指し、その能力を発揮する雇用機会を与えるための国家政策「SkillsFutureに取り組んでいるが、教育省は2016年1月に、国民のスキル向上と国民に対する良質な雇用促進に焦点をあてて関係機関の再編を行い、2つの新組織SkillsFuture Singapore (SSG) Workforce Singapore (WSG) を設立することを発表した。組織再編のための法整備と国会での審議を経て、2016年末に設立される予定。

SSGは労働省所管のSingapore Workforce Development Agency (WDA) の業務の一部を引き継ぎ、かつ教育省管轄の私立高等教育機関を規制をするCouncil for Private Education (CPE) と統合する形で設立される予定であり、SSGの全ての業務は教育省が管轄することになる。

SSGの目的は、①産業界が必要とする人材を育成するために継続教育の促進を図り、Institute of Technical Education (ITE)[1]、ポリテクニック[2]および大学[3]高等教育機関の強化を支援すること、②シンガポールの資格枠組みを統一化し、資格レベルを共通的な明確なものとすることである。

また、CPEが規制している多くの私立の高等教育機関はWDAが管轄している成人教育も提供していることから、これらの機能がSSGとして統合されることで、SSGは高等教育と成人向けのトレーニングを提供する機関を一貫して監督する法定機関になると言える。

一方WSG労働省の管轄となり、WDAの業務のうち、雇用促進、キャリアサービスなどを引き継ぎ、国民が労働力を高め、良質な仕事に就き、キャリアを形成するための支援を行うことを目的として再構築される。

2つの新しい機関はそれぞれ教育省、労働省の管轄となっているが、SkillsFutureは国家の重要政策として、これまで通り教育省、労働省、貿易産業省の複数の省にまたがる取組みであることに変わりはない。

[1] 2年制の技術系高等専門学校。1機関のみ。
[2] 3年制のディプロマを授与する国立の専修学校。5機関あり、ポリテクニック卒業後、大学への編入学が可能。
[3] 国立大学5機関、私立大学1機関のほか、外国大学の分校がある。

 

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