ASEAN大学連合が機関別アセスメント始動へ

原典:Guide to AUN-QA Assessment at Institutional Level (英語)
参考①:AUN-QA Actual Quality Assessment at Institutional Level (英語)
参考②:Quality assurance to help boost higher education (英語)

ASEAN大学連合 (ASEAN University Network: 以下AUN) は、2017年1月に開始予定の機関別アセスメントに先立ち、AUN加盟大学とAUN-QA準加盟大学向けのガイドブック「Guide to AUN-QA Assessment at Institutional Level」をウェブサイトで公開した。

AUNは、ASEAN域内の質の高い労働人材の育成と輩出により、ASEAN経済共同体(ASEAN Economic Community: AEC) を支援していくことをめざし、2007年にプログラムアセスメントを開始。プログラムアセスメントは2016年末までにASEAN8か国、28大学の220以上の件数を完了する予定である。またAUNは、ASEAN質保証ネットワーク (Asean Quality Assurance Network: AQAN)、東南アジア教育大臣機構・高等教育開発センター (Southeast Asian Ministers of Education Organisation – Regional Institute of Higher Education and Development: SEAMEO-RIHED)と共に高等教育質保証分野での横断的連携体制を構築してきた。これまでの実績を踏まえ、ASEAN域内の高等教育の質のさらなる向上のため、地域レベルで統一された機関別アセスメントを実施する段階であるとしている。

AUN-QA機関別アセスメントは機関の「戦略性 (Strategic QA) 」、「体系性 (Systemic QA) 」、「機能性 (Functional QA) 」を評価する包括的な枠組みとなっており、機関全体の教育・研究・社会貢献活動の質を高め、内部質保証システムの有効性を評価することを目的としている。また、ASEAN経済共同体の支援、学生や教員の流動性、教育の国際化を後押しするために国境を越えた質保証の枠組みで構成されており、ASEAN質保証枠組(ASEAN Quality Assurance Framework:AQAF)(Principle 3: 内部質保証)、欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(Standards and Guidelines for Quality Assurance in the European Higher Education Area: ESG)(NIAD-QE国際連携ウェブサイト)(Part1: 内部質保証に関する基準)、2015-2016 ボルドリッジ・パフォーマンスエクセレンス(教育分野)(2015-2016 Baldridge performance excellence framework (Education)) [1]の7基準といった国際的な基準等との同等性を担保した枠組みとなっている。また、機関別アセスメントの基準は、戦略性、体系性、機能性およびその成果に関する25基準111指標で構成されている。

[1] 1987年にレーガン政権のもとで、国際競争力強化のために、製造業再生の戦略的ガイドラインとして制定された国家品質評価の枠組みであり、当時策定に尽力した商務長官の名前に由来する。米国商務省所管のThe National Institute of Standards and Technology (NIST)が担当しており、ビジネス/公的機関、教育、医療などの評価枠組みがある。
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