韓国教育部が大学構造改革評価の「第2サイクル大学構造改革基本計画」を発表

韓国教育部が2017年3月9日に大学構造改革評価の「第2サイクル大学構造改革基本計画」を発表した。2019年までに原則すべての大学を評価し、5万人の入学定員を削減することを目標としている。

第1段階で「自律改善大学」を選定

第2サイクルの評価においては、大学の所在地(地域性)や規模および大学の特性などを考慮しつつ、目的別に2段階に分けて評価を行うことで、より客観的で公平な評価を目指すという。まず、第1段階の評価では、高等教育機関が備えるべき基本的な要素と発展戦略を総合的に評価し、一定水準以上の自律能力を備え、自ら発展が可能な大学を「自律改善大学」として選定する。「自律改善大学」の評価は第1段階で終了し、等級区分や入学定員削減勧告は行われない。

評価項目・指標に応じて大学の特性を考慮

「自律改善大学」以外を対象とする第2段階評価は、訪問調査等を通じて大学の持続可能性を評価する。なお、各段階の評価においては評価項目・指標の特性に応じて、大学の設立類型、規模、所在地、系列などが考慮される※1。例えば、第1段階の指標のうち、「授業管理および学生評価」、「専任教員確保率」といった指標には大学の設立類型が、「進路・心理相談の支援」、「就業・創業支援」等の指標には大学の規模が考慮されることとし、学生支援などの小規模大学の強みが反映される仕組みを設けるとしている。また、第2段階の項目には大学の設立類型や所在地域による不均衡を解消するために、「大学運営の健全性」、「地域社会への協力・貢献」などを新設している。

※1:設立類型は国公私立の区別、系列は教育・研究の学系の区分

評価結果の活用

評価結果については、第1サイクルでは評価を受けた全ての大学を5等級で区分したことに比べて、今回の第2サイクルでは「自律改善大学」を除き、第2段階評価を受けた大学について、上位よりX、Y、Zの3等級の評価を付与することとしている。評価結果は公表され、学生の大学選択等に活用されることが想定されており、評価結果によっては政府の財政支援の制限を受ける。X評価は定員削減のみを課されるが、Y、Z評価の大学は財政支援事業、奨学金、学生ローンに対しても制限を受ける。また、Z評価の大学のうち2サイクル連続で最低等級の評価を受けた大学は「限界大学」とされ、すべての財政支援が制限されるとともに最高レベルの定員削減を実施しなければならない。なお、「限界大学」については、韓国大学教育協議会(KCUE)の大学評価院(KUAI)が行う大学機関別評価認証で不認定となった大学や学生定員充足率が著しく低い大学等も指定することが検討されている。「限界大学」に対してはコンサルティングを通して正常化を図るものの、正常化が不可能であると判断された場合、統合、廃校などの措置を受けることとなる。

また、大学間の統廃合を積極的に促進しており、統廃合する大学にはその準備のため第2サイクル評価から除外すること、定員削減の緩和といったインセンティブを用意するとしている。

大学機関別評価認証との連携

大学機関別評価認証との連携についても具体策が示された。対象大学の負担軽減のために、双方の評価受審時期が重複する大学について、大学機関別評価認証の認証期間を延長すること、類似指標について調整をすることである。また、最低ランクのZ評価を受けた大学に対する評価結果を連携させること等が検討されており、その場合は異なる枠組みの評価であるため法的な観点からの検討が必要となる。

原典:韓国教育部 (韓国語)

カテゴリー: 韓国 タグ: , , パーマリンク