【日本語でBachillerを訳すと?】外国で発行された証明書の読み解き方

卒業証書と卒業証明書

先日、ノルウェーにいる大学関係者から「出願用の書類として申請者に学位証書を求めるのだが、なぜか日本の大学の卒業生は卒業証明書を提出する。このような習慣なのか?」と尋ねられました。ノルウェーでは通常、大学卒業を証明するためには学位証書(diploma)が用いられ、卒業証明書のようなものは存在しないそうです。

このように、証明書一つとっても日本と外国で慣習が違うことがあります。もし、日本の学校や企業が外国で発行された証明書を受け取ったら、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

翻訳

やはり、重要なことは外国語の読解でしょう。しかし世界中の言語すべてに精通するのは不可能ですから、そこで役に立つのが翻訳です。

それでは誰が翻訳すればよいでしょうか?もっとも望ましいのは証明書を発行した学校自身です。もし学校が翻訳文を発行していない場合は、翻訳証明を伴う翻訳などを用いることが勧められます。一方で、書類を提出する本人や知人による翻訳は、意図的かどうかに関わらず内容に誤解を生じさせる危険性が高く、避けるべきです。

たとえば、「Bachiller」というスペイン語は、直訳すると英語ではBachelor、日本語では「学士」となります。たしかに、ウルグアイでは学士相当の学位はBachillerと呼ばれます。しかし、アルゼンチンやスペインなどでBachillerといえば中等教育修了資格のことで、日本の高等学校卒業相当となってしまいます。このように、間違った翻訳では入学や採用に問題が生じる可能性があります。

内容の真偽確認

誤解を避けるための方法として、過去の事例との比較も有効です。学校や企業でこれまでに同じ国で教育を受けた人からの応募があれば、彼らの提出書類と比べることが役立つかもしれません。

また、証明書の真偽を判断するために、インターネットを通して政府のデータベースへ照会(本サイト2018年10月24日掲載記事)ができる国もあります。こうした学習歴データの電子化(本サイト2017年6月7日掲載記事)は世界規模で進んでおり、フローニンゲン宣言ネットワークと呼ばれる国際組織も設立されています。

証明書の正確な審査が求められる

日本に来る留学生は年々増えています。日本学生支援機構によると、2017年5月時点の留学生数は267,042人で前年比11.6%増、調査以来最多の数でした。彼らを受け入れる学校で、翻訳や電子サービスを駆使しながら、外国で発行された証明書の正確な審査が行われることを願っています。

(文責:Y.S.)

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