米テネシー州、兵役での訓練を単位認定する大学の紹介サービスを開始

テネシー州の高等教育委員会は2019年11月11日にTennessee Service member Opportunity Portal (TN-SOP)を公開し、兵役での訓練を単位認定する州立大学の紹介サービスを開始した。このサービスは、現役または退役した軍人が服務した分野、階級、期間を入力することで、その経験が単位認定されうる大学の一覧を表示するデータベース。各大学は、米国教育協議会(ACE)が提供するミリタリーガイドを参照し、兵役での訓練を単位認定することを決めている。

TN-SOPのウェブサイトでは、所属した軍の種類、職種、最上位の職務給、訓練の開始日を入力する。検索結果では、単位認定が可能な大学名、認定されうる単位数、互換対象の科目名などのほか、当該大学の関連ウェブページへ誘導するリンクも表示される。

州高等教育委員会のマイク・クローゼ事務局長は「合衆国軍での訓練は厳しく世界レベルのものであり、(学生が)学位を得る上でのスタートダッシュとなるべく、我々の大学によって承認されるにふさわしいものである」と述べている。

ACEのミリタリーガイド

米国教育協議会が提供するミリタリーガイドでは、大学の単位相当となる軍が行う各種訓練を示す。例えば、テキサス州の陸軍施設にある医療センター兼学校で提供される16週間のヘルスケアスペシャリストの課程は、専攻分野に応じて学士課程前半または準学士課程レベルで1~7単位(semester hour)相当としている。最終的に単位認定を決定するのは各大学だが、ACEはミリタリーガイドを通じて、必修/選択/自由科目の単位としての認定、学位取得や入学の要件としての認定などとしての利用を呼びかけている。

韓国でも軍での服務経験を大学が単位認定する制度を2019年から始めている(2018年9月6日本サイト掲載記事)。国防部は12大学と協定を結び、同年内に約1万人が兵役での経験を単位として認められる見込みとなっている。

原典:Tennessee Higher Education Commission (英語)

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