韓国MOOC:2019年から誰でも単位取得可能に

韓国では、法令の改定により、2019年からMOOC*1を通じて単位の取得が一般人にとっても可能となる。従来は、大学生に限りMOOC講座を履修し、各大学が学則に定める場合にのみ、大学の単位として認められた。今回の法令の改定で、生涯学習制度の一つである単位銀行制*2で認められる学校外の学習の形態としてMOOCを追加することで、一般人でも単位銀行制を利用して、MOOC講座の単位を取得できることとした。

具体的には、職業教育訓練機関や大学附設の生涯教育施設などの「教育訓練機関」の規定にMOOCを開発・運営する機関を追加した。「教育訓練機関」で取得した単位は、当該機関が教育部の認定評価にて承認を受けた場合、単位銀行制により認められる。なお、教育部の「認定評価」では、既に設置認可を受けている機関において、大学教育に相当する教育の質が保たれているかを評価する。

同法令は、2019年3月から適用される予定である。


*1
MOOCとは
MOOC(Massive Open Online Course)は、高等・職業教育分野の講座を、インターネット等を通じて誰もが無料で学習することができるサービスである。韓国では、2015年に「K-MOOC」を設立し、大学等の高等教育機関の講座を公開している。(K-MOOCの詳細については、2018/08/13投稿記事をご参照ください。)


*2
単位銀行制とは
学校外で得た多様な形態の学習内容や資格を単位として認定し、認定された単位数の累計が一定の基準を満たす場合には、学位を授与する制度である。1997年に関連法律が制定され、1999年度に初めて単位銀行制の学位が授与された。授与が可能な学位は、専門学士号又は学士号で、教育部長官あるいは大学の長が授与する。同制度は、韓国における生涯学習制度の一つとして、「単位認定等に関する法律」に基づいて、国家生涯教育振興院が管理・運営している。

なお、同制度により認められる学校外の学習内容や資格には次の6つがある。①教育訓練機関が提供する教育課程(教育部長官の行う認定評価にて承認を得た場合のみ)、②大学等を中退した場合の既修得単位、③大学の科目等履修生制度を利用し取得した単位、④独学学位制(注1)の試験合格、⑤国家無形文化財保持及びその学習経験、⑥国家資格を取得した資格

(注1)独学学位制:独学者に学士の学位を取得する機会を与える制度として、1990年に制定された。同制度は、「独学による学位取得に関する法律」に基づき、国家生涯教育振興院の独学管理室が管理している。専攻分野は、経営学、法学、情報通信学、看護学など12つ。各専攻に定められた試験に合格し、一定の基準を満たした場合、学士の学位が授与される。

 

●原典:教育部(韓国語)

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